サンジャン・ピエ・ド・ポーから2013年8月30日に巡礼をスタートして、10月3日にサンティアゴコンポステーラに無事到着しました!

ガイドブックには余裕をもって40日ほどとありますがたいていはもっと早く着けるようで、私は35日。それでもゆっくりなペースで、大きめな街では度々、休養と観光を兼ねてもう1泊していたから、ストイックにもっと早く進もうとしたら短縮できました。(体と気力がついてくればですが・・・)

やはり歩くスピードは人によって違います。誰かと会ったかと思うと、スピードが違ってもうまったく出会わなかったり。かと思えば、スピードが似ていて何度も出会うことになったり。一人一人、個々のスピードで歩くのがいいのであって、逆に人に合わせようとすると自分とは異なるリズムになるのでしんどいことも。マイペースがいちばんですね。

カミーノは、どこからスタートしても自由だし、私があるいたフランス人の道(フランス~スペイン)だけでなく、複数のルートがあります。いちばん有名なのは、巡礼者が最も多いフランス人の道でしょう。何か月もかけてパリやもっと遠方から歩いて来られる方もいらっしゃいますし、サリアから最後の100キロだけを1週間ほど歩く方、何年かに分けて巡礼を完歩する方、自由になる日数に合わせて途中の区間だけ歩く方と様々。

そしてその動機も、自分を見つめるために歩く方、クリスチャンで宗教的理由から歩く方、バケーション目的で歩く方、家族と旅行気分で歩く方、友達に誘われてなんとなくという方、別に深い理由はないけど来てみたという方、次の新しい仕事まで時間がるから、または仕事を辞めて時間があるからやって来たという方。一人で、友達グループで、カップルで、夫婦で、父と娘で、父と息子で、母と娘でなどなど。

で、このサンティアゴへの道ですが、キリスト教徒の三大巡礼地の一つであります。その三つとは、ローマの聖ペトロの墓を詣でる十字架がシンボルの「ローマへの道」、エルサレムのキリストの墓を詣でるヤシの枝がシンボルの「エルサレムへの道」、そして聖サンチャゴの遺骸に詣でるほたて貝がシンボルの「サンティアゴへの道」です。

★サンチャゴへの道・・・力を与える道 (だけどそれだけでは充分でないが)
あなたの宝のある場所には、あなたの心がある。そして、あなたの心のある場所にはキリスト再来のゆりかごがあるだろう。すなわちこれは、ほたて貝と同じく、巡礼は外側の殻にすぎない。その殻が、つまり人生に殻が破れる時、本当の人生が現れる。そして、その人生はアガペから成っている。

★ローマへの道  ・・・他の世界との交信する能力を与える道

★エルサレムへの道・・・聖杯への道であり、奇蹟を行う能力を与える道

パウロ・コエーリョ氏『星の巡礼』より。


カミーノは力を与える道と言われますが、出発する前からすでにカミーノへ行ったことのある人から「かなり自信がつきますよ」とか、他の友人からも「かなり得るものがある」「潜在的な力が目覚める」等々、言ってもらっていたのですが、私はそれよりもどちらかと言えば歩けるのだろうか?と体力的な方向に意識がいっていました。巡礼を終えて、確かに力を与えるという真の意味が分かり、今ではこの経験に深~く感謝しています。

サンチャゴへ到着後、私はカミーノのゼロ地点であるフィスティーラへも歩きました。それでも帰りの便まで日数があり、ムシア →サンチャゴ →ポルトガル →パリ と周って帰国したのでした。