フィステーラのアルベルゲでは、一通り施設の説明を受けてから、部屋の空いているベットを使ってと、先着順で好きな場所を選べた。(アルベルゲによると、受付け順にベットが指定されているとことも多い)そして案の定、アルベルゲで一般的な二段ベットで、まだ下段が空いている。どちらかと言うと、下段の方が登りがなくて楽で人気がある。でもここは隣との距離が近い!! 部屋の構造上離れたベットがあり、そこの上段が空いていたのでそこにした。

昨日会った、カナダ出身の東洋系の顔の青年がいたので、「オラ!」と挨拶を交わしたが、結局彼はごみごみしたアルベルゲに耐えられず、ペンションへと移っていった。見るからにナイーブそうで、お坊ちゃん風の彼が安らげないであろうということは凄く分かる。だけど、これが最後のアルベルゲ泊だから貴重な体験なんだよね。

部屋でゆっくりしていると、周りの巡礼者が「今日の日没は20:07だ、皆んなそろそろ岬へ行かないのか!?」と叫んだ。さっき、アルベルゲの女性スタッフにも、「遅くなってもここからこうやって入れるから、岬には行ってみるといいわ」と教えてもらったばかりだった。足の疲労を感じていて、今日はもういいや…と潜在意識的に避けつつある自分を自覚していたが、出掛けて行く巡礼者を見ていたら、せっかくの機会なんだから行こうと心決めた。

アルベルゲを出て、ちょっとそこまでの気分でサンダルで来てしまった。アルベルゲから岬の先端まで3キロほどの距離。ゆるやかに車道沿いを上っていく。これまで酷使してきた足がまた痛む。歩いている途中、サンダルで大丈夫かな?と何度も思った。でも、フィステーラへゴールしてシャワーを浴びた後に、またトレッキングシューズを履くモードではなくて、リラックスしていてサンダル履きだった。まぁ、なんとかなるだろう。

DSCF4052_small.jpg

振り返って、町の方角を撮ったのがコチラ。陽が陰ってきたけど、時間は19:00過ぎ。まだまだ明るい。この車道を上っていく。

DSCF4051_small.jpg

左手に見える、空と海が広いこと!対岸の岸も見えて美しい。小さく見える船、飛び交う鳥の姿。天気のいい穏やかな時間。

DSCF4058_small.jpg

岬の地形がよく分かる。断崖絶壁。そして今から行くのは…。

DSCF4056_small.jpg

あの右上に見える灯台まで歩きます。脇を車がびゅんびゅん上っていくけれど、巡礼者たちはさすが、苦もなく歩いて行ける。巡礼者にとっては、3キロなんてすぐって感覚です。

DSCF4069_small.jpg

灯台のところまでやって来ると、巡礼者たちがたくさんいて、日没を待っていた。

なかには、昔から伝わる生まれ変わりの儀式を行っている巡礼者もいた。それは、これまで巡礼で使っていた物を燃やして、古い自分と決別するというもの。十字架の碑の近くでくすぶる煙。ここで巡礼者たちは身につけていた物を燃やす。

昔は岬で当たり前のように行われていた儀式だったが、今では、化学物質の物を燃やすとダイオキシンとかが発生するので、燃やす場所が決められていた。それでも巡礼者にとっては大事な儀式。こうしておのおの、今までの巡礼を回顧しながら、そしてこれからの未来に想いを馳せながら、日没を待ちます。