朝6:30スタート!本日、フィステーラまでの最終日で、カミーノゼロ地点へ到達。西の果ての地で、生まれ変わりの日とだいうのに、朝から怒涛の一日となってしまった。

オルベイロアのアルベルゲを出発して、オスピタルの村へ入った。これから丘を越えていかなければならないので水を買いたかった。道中、いっさいお店らしきところがなく困っていると、丘の入口で小さなバルを発見。ここなら売っているだろう。

バルへ入ってみると、朝食をとっている地元の方や巡礼者たちがいた。 カウンター奥で忙しくしているバルの年配女性にスペイン語で、「ミネラルウォーターのボトルはありますか?」と聞いたら、350mlで1ユーロで、1Lでは1.5ユーロとのこと。やっぱりスーパーより高いなぁ・・・と思いながらも他に買うお店もなかったので、350mlを1本もらうことにして1ユーロ払った。

あぁ、でも350mlでは少ないかなと思い直し、今度は英語で「1Lに変えてもらえませんか?」と伝えた。だけど、英語が通じなくて、お店の人はさらに1Lを1本買うのだと思って1.5ユーロを要求してきた。いやいやそうではなく、「この350mlを、1Lに交換してほしいのです。だから0.5ユーロ返してください」と何度も説明をしたのだけど、英語が通じなくてお店の人との意思疎通が変になってしまった!

私は”交換”してほしいと思い、お店の人は”もう1本買う”と思っている。結局、1Lのボトルを差し出され1.5ユーロを払ったのだけど、なんだか頭がこんがらがって、交換、交換と思っていた私は350mlを持たずに店を出てしまった。少し歩きだして、ふと我にかえった。「えっ、1ユーロもらってないよね!」

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すぐには状況が頭の中で整理されなくて混乱。この瞬間、私の隙間に魔が入り込んだ。損した!!という思いが強く、ふつふつと怒りが込み上げてきた!(しかも、こうして書きながら改めて状況を確認すると、私の勘違いで350mlボトルを置いてきたのだけど) ”交換”の意識が強かった私は、1ユーロ返してもらえなかった!という相手への怒りでいっぱいになった。まるで詐欺にでも合った気分で。

こう考えて歩いていたらけっこう先まで進んでいて、このためにバルへ戻るにはもう遅い距離まできていた。しかも怒り浸透なので歩く足のスピードが速く、顔見知りの巡礼者が前を歩いていてすごい勢いで抜かしたら、「Chi、どうした?大丈夫か?落ち着いて、飛ばしすぎ!」と諌められた。それでも気分がおさまらず、「大丈夫だから」とずんずん先へ歩いていった。怒りにまかせて。自分でも信じられないぐらい魔に支配されていた。

左へはフィステーラ、右へはムシアの分岐点。このルートでポイントとなる場所の一つ。ここを通ったら写真を撮ろうと思っていたけど、こんな気持ちで通るとは・・・。しばらく歩いていると、2メートル以上の石の十字架像があった。像のたもとには、巡礼者が積んだであろう石がたくさん置いてあった。私は足が止まらず、祈ることもなく横切りながら、「神様、この気持ち分かってくれますよね!?」「どうしたらいいんですか!!」と、強い調子で怒りを口に出していた。神への冒涜もあったもんじゃない、自分を抑えられなかった。

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怒りを通り越して、泣きたくなる気分。しかし・・・ふとある思いが湧いてきた。損したって言っても、1ユーロ=140円ぐらいの損?何をカリカリしているんだろう?この怒りで自分を気持ち悪くさせて、細胞から傷つけている。それは140円以上のストレスを与えているのではないか。自分で自分自身に!怖い!

そう気づくと、怒るのがバカバカしくなってきた。足のスピードが緩み、道の途中にあったベンチに座って休んだ。そこに腰を下ろした瞬間、目の前にあったのは教会だった!ネベの聖母教会。怒りから外れた瞬間、神に出会うとは!なんだか諭された気分になって畏れ多くなった。

冷静になると、自分の勘違いで、自分への怒りのドラマを創っていた。3次元的にはそうなんだけど、もう一層の4次元的には?魔に支配されていた自分がいて、そこで神様に救われた。

上手く表現できないけれど、そんな多次元的な感覚があった。

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