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サンチャゴのパラドール前の階段を降りて行く。

今からまた、西へ西へと歩く巡礼の第2幕がはじまる。その最西端がフィステーラの岬で、生と死の境と言われる、黄泉の国とつながるところ。カミーノのゼロ地点にあたる聖地だ。中世では、大西洋の先にはエルサレムがあるとされていた。フィステーラまで巡礼を行って、身につけていたものを岬で焼き、古い自分から新しく生まれ変わる場所でもあった。

今でも、巡礼者が身につけていたTシャツや汗をぬぐってきたタオルなどを燃やす姿を見かける。ただ、どこでも火を使えるのではなく、決められたポイントで行われていた。さらに、海に沈む、雄大な夕日を岬から望むことで、古い自分から新しい自分へと生まれ変わる。

巡礼の総仕上げを行うゴール。そんな地の果ての西の海を目指す。

サンチャゴの街の通りから、次第に山の方へと入っていく。振り返ると、朝もやの中の旧市街と大聖堂が遠望できた。すごく幻想的な光景を背に、だんだんとサンチャゴから離れていくのを実感した。

例のごとく、黄色のモホンに沿ってはいたが分かりにくいところが1箇所あった。住宅地へと上って行く道が正しいと思って歩いていたが、地元のおじさんか「ここはカミーノでないよ!」と声がかかった。少し先に別の女性巡礼者が歩いていて、立ち往生していた。二人で引き返してみたが、どこで間違えたか分かりにくい。

やっと、地面にうっすらと書かれた黄色いモホンを発見。「えっ、これは分かりにくいよね!?」と同じく迷っていた巡礼者と話し、ルート修正。ここで、右手の住宅地へ向かうのではなく、左手の山林へ入っていくのが正しいルートだった。まだ暗い中では間違いやすいらしく、後で見たカミーノ資料にもこの分岐路の説明が写真付きであった。行く前にチェックしていれば…要注意ポイントだったのですね。その後、いくつもの小さな村や町を抜けて、2度バルで休憩した。どちらのお店のオーナーさんも優しい人たちで、とても気持ちがよかった。

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本日の目的地のネグレイヤに14:00到着。メインストリートが1本町の中心に延び、そこにお店が立ち並ぶ町だった。私営のアルベルゲがメインストリートにあり、客引き?のように巡礼者が通ると「アルベルゲはここだよ、どうぞ」と声をかけていた。私が探しているのは公営のほう。でも見つからない。地元の方に聞いてみると、町から外れたところにあるとのこと。メインストリートから通りを折れ、かつて荘園の邸宅だった場所の横を通り過ぎた先に公営アルベルゲがある。

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途中で見つけたモニュメント。旅(巡礼?)へ出る父を引き止める息子?

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そして、その家族。なんだかせつない…。

さて、今夜のアルベルゲは、個人で運営している私営アルベルゲよりも公営で安いのだけど、町の奥の方にある。よく、私営は町の入口近くにあり、歩き疲れた巡礼者が「もうここでいいや」とか「アルベルゲがあった、入ろう」とすぐ宿に入るように流れが出来ている。入口に作る方が商売しやすいらしい。公営を探している方は確認が必要。ガリシア州の公営アルベルゲは統一感があり、だいたい同じような雰囲気。施設も綺麗で安心感がある。カミーノのはじめの頃、バスクとかでは地域地域で感じが違った。それはそれで面白かったのだけど。

ベットを確保したので、シャワーとお決まりの洗濯。洗面台で洗濯をするのは厳禁。注意されるので気をつけよう。ここでは洗濯場は一つしかなく、人を待っての順番だった。待つのは結構しんどい。日本で準備していた頃、折りたたみバケツを持っていくのを勧めている方がいたけれど、荷物に感じて持ってこなかった。あったら確かに早かっただろう。

今日は快晴で気持ちがいい。ガリシアへ入ったら雨が多かったけど、フィステーラを目指す期間はそうでもなかった。ダニ対策に寝袋も干せて、ひと段落。何度も書いていますが、このような動きが巡礼者のパターン。

さぁ、メインストリートへまた戻ってスーパーへ買い出しに。いつもサンドイッチでパンばかりの食事に飽きていた。そろそろ、今まで手を出さずにいた日本風カップラーメンにしてみようかな?スーパーで見るたびに、ハードな歩きで体を動かして、水や野菜でデトックスしてきた体にカップラーメンはなあ…と思って留まってきたが、なんだか無性に手を出してみたくなった。よし、買おう。さらば、デトックス生活!

醤油ベースのラーメン、野菜サラダそんなメニューで夕食をした。箸をもってきていたので使っていたら、巡礼者の注目の的に!話のネタが増えますので、カミーノへ行く方、ぜひ使ってみられては?こうして、フィステーラへの一日目が過ぎていくのでした。明日は30キロ以上の長距離、早く寝よう!

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