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今朝も暗い内に出発。まだ夜が明けない頃なので、夜中に歩いているような雰囲気だが、もう慣れた。街灯があればいいが、山道や街灯がない道に行くとヘッドライトが必要。どんな暗さか行ってみないと分からないので、ヘッドライトを首にさげて準備だけはしていく。

ポルトマリンの町を下って、ダム湖の川沿いへ。暗がりの中、やはりヘッドライトが必要で点灯して車道を歩き、行きに渡ってきた橋とは別の橋を渡って行く。

幾つもの村を通り抜けていくのだが、明け方、イタリア人女性と一緒になった。彼女は巡礼者なら必ず背負っている大きなザックではなく、軽量の布リュックを背負っていた。違和感を覚え、「荷物が少ないですね。」と聞いたら、「そうなの、次のアルベルゲまで運んでもらっているからとっても楽ちんよ!」と満面の笑顔で言った。

巡礼者向けの配送サービスがあり、指定したアルベルゲまで予め車で運んでもらえるサービスがある。今回の料金は、3ユーロだったそう。「これまではもっと高かったので利用しなかったけど、ガリシア州に入って3ユーロと知って、早速頼んでみたの。3ユーロよ、信じられないくらいすごく安いわ」とかなり感激の様子。

確かに、8~10キロの荷物が背中に有ると無いとでは負担が全然違う。それが、事前に3ユーロで宿まで運ばれていれば、こんなに楽なことはない。そのサービスがあるのは知っていたけど、そんなに安いなんて知らなかった。でも、この重みがあっての巡礼だから、まるまる運んでもらうのは私はいいかな。結局、最後まで利用することはなかったけれど、一度頼んでしまったら再び背負うのが嫌になると思う。

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カミーノで見かける地域の教会が、ここでも。素朴で味のある小さな教会が雰囲気ある。

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手掘りのデザイン。巡礼のシンボルでもある貝殻、聖杯、十字架。

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誰もいなくてその意味を聞けなかったが、御神木と、その中に円型の岩が。

スペイン人の若い男性とすれ違った際、「日本人?」と聞かれた。「そうです」と答えると、iPhoneの画像を見せて「盆栽が好きなんだ、これを見て!」と、美しい松の盆栽の画像を幾つか見せてくれた。「盆栽は素晴らしい!○○先生を知っているか?」とかいろいろ質問されたけど、そんなの分からない…。日本人=盆栽と思われがちかもしれないが、それは固定観念!私にあまり知識がなくて彼が欲する情報を伝えることができなかった。ごめんね。彼は、バレンシアからカミーノへ来て、サンチャゴへ着いたら、北のフィニスティーラまで歩くという。私も同じだと話していたが、会ったのはこれっきりだった。まさに一期一会。

その後、顔なじみの人達と道中で再会。バルでは休憩中のスティーブ夫妻と。ドネーション・カフェ(寄付でコーヒーを振舞うところ)ではTさんと。他に顔なじみの巡礼者たち。別々のアルベルゲに泊ることがあっても、歩いている行程は同じなので度々会うことが多い。もしかすると、数日後のゴールまで同じグループなのかもしれない。

そうやって、人生で一緒になる人達と同じように、縁のあるグループとカミーノも進んでいくんだなと感じた。