比較的、サンチャゴへ近づいてきたからか、皆の出発は遅めになっている。これまでが早かったのかもしれないが、明らかに朝動き出す雰囲気が変わってきている。そういえば以前出会ったハンスが、サンチャゴに近くなれば競争のように明け方前に出る人は少なくなると言ってたっけ。

時間がまだあったので、ベットの中でうとうと起きたり寝たりを繰り返していたら、もう7時になっていた!支度をして出発をしたのが、7:35。これまででいちばん遅い起床でちょっと焦ったが、これぐらいでもちょうど良かった。

山を下ってゆく。出発してすぐに小雨が降ってきた。前を歩いている男性巡礼者は荷物を下してレインスーツを着ていた。私も止まって、レインスーツの上だけを着た。雨の中、下も履くのはけっこう大変で、上を着ただけで歩き出した。レインポンチョの方が着やすかったかな~と思う。だけど、レインスーツは防寒着にもなるし、どちらも一長一短ある。

次第に、雨足は強くなり、どしゃぶりになってきた。肌寒い。雨宿りを兼ねて、人が多いカフェはとばし、静かなカフェへ寄った。ほっと一息つける。暖かいカフェが体をめぐり、雨で冷えた体が暖まって生き返った!しかし、この雨の中へ飛び込んでいくのは大変だ。

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雨足が弱くなってから再び歩く。途中の村にあった、御神木のような存在の古い栗の木。年代を感じる立派な幹と、生命力あふれる枝と実。巡礼者たちが記念に写真を撮っていた。

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本日は、トリアカステーラに落ち着くことにした。トリアカステーラは3つの城という意味で、その名の通り、かつてはお城があったが今はもうない。3つの村を通ってきたが、トリアカステーラまで来るとバルや宿が幾つもあり、少し町になる。

早速、公営アルベルゲへ。ここは13:00から受付開始とのことで、お昼前にはもう着いていたので、幾つかある私営アルベルゲのどこかにしようかと覗いてみたが、ピンとくる所がなかった。雨の中、町をぐるりと周ってやはり公営アルベルゲにした。向かいにバルがあり、こちらでお茶をして開くのを待っていた。

ザックの背負い方が悪く、腰で荷物を持つようになっていた。またも右足首の側面が痛くなってきた。オ・セブロイドのアップダウンと、いつもより無理をして歩いたのが影響したせいもある。しかも、今日は雨で歩きにくかった。早々にここでストップするのは正解。

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公営のアルベルゲは、一室4名のこじんまりとしたところだった。ベットカバー、まくらカバーを渡してもらえた。ガリシア州では用意されているみたいで有難い。受付け順に割り当てられた2段ベット上段の女性は、昨日泊ったアルベルゲで2段ベットの上段だった同じ女性で、「オラ!また会ったね。しかもまた同じベットの上と下なんて奇遇ですね!」と、再会を喜び合った。彼女は、バレンシアに住むスペイン人で、本日まだカミーノ2日目とのことだった。2日目か、まだ何もかもが新鮮な頃だよね。

そして、このアルベルゲでは、初めて扉のないシャワーブースを体験!横並びで二つのブースだけ。もちろん男女別。あまりの衝撃に、「いくらなんでも、海の家でも扉はあるよ~」と口走っていた。この後、ガリシア州の公営では度々お目にかかり、巡礼者たちはそのうち慣れていくのだが、シャワー姿が丸見えなのには最初驚いた。

洗濯してもこの雨で乾くとは思えない。でも、手持ちの着替えにも限りがあるので洗いたい。そこで、初の乾燥機を使用。15分1ユーロだった。アルベルゲで両替はできないので小銭は必須。私は1ユーロがなくて、他の巡礼者にくずしてもらった。この後、何度か洗濯機と乾燥機を使うこととなったが、アルベルゲに置いてあっても通常、数台しかないので皆んな順番待ち。混みあっていると、そのタイミングを待つのが結構疲れるものだった。

雨はあがり曇り空だったはずが、また降ってきた。けっこうな大雨。ガリシアに入ると雨が多いとは聞いたが、今日はそんな天気だ。

夕方、サンティアゴ教会でのミサへ。こちらでは、参加をしている巡礼者の中から各国の人を選んで、その人が代表として檀上で母国語の祈りを唱えるようになっている。この日、買い出しの後、教会へ行ったので、ちょうどミサの途中だった。すでに行われていて、残念ながら日本の方はいなかった。最後に、巡礼者皆で、握手を交わしてハグしたりして称えあい、とても巡礼意識の繋がりを感じるあたたかなミサだった。トリアカステーラへ泊るなら、巡礼者としておススメです。