朝6:20出発。今日から、標高1300mのオ・セブレイドに入るので、早い人はすでに出発した。

ちょっと寝過ごしてしまった。昨晩、巡礼者たちが就寝の頃、村の若い1組のカップルが大音量で音楽を流していて、二人がおしゃべりする声も(スペイン語が分かれば)何を話しているのか分かるぐらいうるさかった。2階で寝ていた私でもそのような感じだったので、1階の巡礼者たちはたまったものじゃなかった。英語で、「もういいかげんにして!」と叫ぶ声が。誰かの注意があってそのカップルは消えたが、寝付くのが遅くなった。

翌朝、1階だったTさんに、「昨晩、うるさかったですね」と話したら、「えっ、そんなことがあったの?」と記憶にないという!! ワインを飲んでぐっすりだったので、気にならなかったと…。あんなに2階まで響いていたのに、平和だ…。自分の現実は、他人の現実でないということですね。

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もう9月後半。朝7時を過ぎても暗く、月は高い。朝、肌寒いけど長袖ジャンパーを着たら大丈夫。ダウンも持っているけど出番なし。昼間は暑くなる。

さて、本日の道は、国道沿いのアスファルトをひたすらゆく。ゆるやかに上っていく。山のひんやりした空気が冷たい。トイレに行きたくなったので、バルに入って、カフェ・コン・レチェを一杯。美味しい!途中みかけた村の家では、鮮やかなブルーのペンキがよく合っていた。すでに標高600mまで来た。

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牧草の牛が見えてきた。斜面で放されている。もっと顔を撮りたかったが、タイミングが合わない。振り向いてもらえず。

引きつづき、車道沿いをずっと歩いていたら、散歩中のおじいさんから、「そこはカミーノじゃない、村の入口へ入らないと!次を左へ曲がって、村へ下りろ」と教えてもらった。おじさんが話しているのはスペイン語なのに、ジェスチャーと「気」で言わんとすることが理解できる。凄いよね~。そして、その通りに道路から急な坂を下って、村の中へ。

ここで教えてもらって良かった!そのまま行っていたら、全然違う方向へ行っていた…。全然人が歩いていない車道で偶然におじいさんがいてくれて良かった。大変!という時に何かしら助けられるカミーノ。神の采配?

カミーノへ戻ると、ちょうど山道への入口だった。

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このような尾根づたいを上っていく。最初はなだらかな道だったが、次第にラス・エレリーアスという村から勾配が急になり、汗がダラダラと出る。ここで、やっと標高900m。ゆっくりゆっくり上っていく。そういえば、昔、京都の愛宕山を上り、道の様子は全然違うけど、そこもかなりハードだったのを思い出した。でも歩きながら、以前より体力がついて上れている自分を実感もしていた。

私は一気に頂上を目指したが、上りのルートにはアルベルゲや宿泊施設が幾つもあるので、体と相談しながらこちらに泊ることもできる。

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牛飼いが牛を連れて山を下りてきた。突然のシャッターチャンスに写真がぶれてしまった。でも雰囲気は伝わるかな。足元は石コロと牛糞で歩きにくい。

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イラゴ峠でも見た花!茎がなくて地中から花が咲いている。

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オ・セブレイドからの眺め。やはり日本の山とは風景が違う。ここは低木だから視界が開けて明るい。ピレネー山脈やイラゴ峠もこのような山並みだった。

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幾つもの村を通り抜け、カスティージャ・イ・レオン州は終わり、ガリシア州へと入った。ガリシア州の石標には巡礼者の想いの数々が書き込まれていた。

いよいよガリシアか~と感慨深い。最後の州になる。ゴールのサンチャゴに近づいてきた。歩くのはもうお腹いっぱい!って感じだけど、カミーノ生活が終わってしまうと思うと、なんだか寂しい。

さぁ、あと距離1300mでセブロイド峠の頂上だ。

その後、牧場主の"Are you need horse?"というタイムリーな看板を見て、山越えするのに欲しい~!と思った。(もちろん巡礼者向けではなく、単に馬を売る看板なのだが) また、ファーマシー(薬局)の標識があったが、数キロ先の表示だった。「足を怪我していたら、そんな何キロも歩けないよー」と心の中でつっこみを入れて歩いていた。この二つの看板の写真を撮らなかったのでちょっと後悔!