途中、ビジャフランカ・デル・ビエルソの村を通った。ここにはあの、「許しの門」がある。探さなくても、ちょうどカミーノ沿いにあった。その為、巡礼者が集まって、見学をしたり、写真を撮ったりしていた。

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「許しの門」とは、12世紀、法王がサンチャゴまで歩き通さなくても、この門をくぐればサンチャゴへ着いたと同じ免罪を受けることができるとしたところだ。日本でも、険しいところにある神社や山の麓に遥拝所があったりしますよね、ちょっと似てるのかも。

昔は、遠方からやって来ても道中、病に侵されたり、ケガをして進めなかったり、追いはぎや狼にあったりと、巡礼を断念せざるを得ない状況が多々あった。そのため、最後まで歩けない巡礼者は、ジャフランカ・デル・ビエルソの許しの門まではと目指した。サンチャゴコンポステーラまでは、まだ183キロある。しかし、ここまで辿り着けば神に許されるのだ。

この門が出来て以降、中世では天国へのチケットを求める巡礼者が急増した。

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「許しの門」は、基本的には閉じられている。私が通った時も閉まっていた。

開くのは、聖年の直前の12月31日にセレモニーを行う間だけだという。「聖年」とは、サンチャゴ巡礼の聖人、聖ヤコブの誕生日の7月25日が日曜日にあたる年をいう。近年では2010年がそうだった。次は、2021年。かなり先。おのずと、この聖年のカミーノ巡礼は巡礼者がいちばん増える。聖年の7月25日にサンチャゴ・デ・コンポステーラへゴールしようとする巡礼者も多い。

そういえば、カミーノでの有名ポイント・ワインの泉や鉄の十字架などでは、夜明け前で暗くてよく分からなかったけど、許しの門は見ることができた。ちゃんと見学したかったら、場所と時間帯を考えて計画しないと、暗闇で、となってしまうんだなとふと思った。