カミーノ巡礼史上、アストルガのホテルにやって来て、初めてバスタブにお湯をためて入れた。アルベルゲでは100%シャワーだし、順番なので長居してられない。今日は暖かいお湯が体の疲れを癒してくれる。さっぱりして、気持ちのいいシーツにくるまり、ダブルベットに寝転ぶ。毎日つけている日記を書いたり、明日からのルートをチェックしたり、安らぐ和みのひと時…。「今晩は静かにぐっすりと眠れるな~」と思って就寝した。

しかし、思いとは反して、リラックスが功を奏したのか?心の浄化の夜となった。明日の為に早々と眠ろうとしたら…、突如、今までの人生が思い起こされ、なんだか無性に泣けてきたのだ。

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それも、人生でムダにしてきたことがあったんじゃないか、怠惰だったのか、努力不足、行動不足があったのではないか、そういう方向へ意識が向き、途端に、自分ができてない人のように思えて落ち込み、あまりに辛くなってベットの中で号泣してしまった。

せっかくのホテルでの宿泊なのに、またもあまり眠れない。でも、デトックスというか、心の深ーい部分にあった感情を解き放つ作業が必要だったのだ。だから神様はここへ導いたの?これが、共同部屋のアルベルゲだったら周りに気を使って、思いきり泣くなんてできなかった事。

泣くことは発散に繋がる。根底から表面へ浮上してきた感情をどんどん解き放つ。気づかない時もあるけど、導きや奇跡といった不思議な流れは、カミーノで多々起こる。それも、そのタイミングやパターンは人それぞれ。人の数だけ、個々のドラマがあるのがカミーノ。体験してみないと何が起こるか分からない。

そして、うつらうつらと眠った時に、夢を見た。
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ドラえもんに出てくる、のび太がいて、サッカーが好き。とても真剣な表情で、よぉし、上手くなるぞ!と練習している。マラソンのシーンにきりかわり、速くなるぞー!と練習して、好きな事を伸ばしていた。

次に、ガラスの仮面の北島まや、俳優の松山ケンイチがいる。この二人から受けたイメージは、演技にかけて役が降りてくる憑依型の天才。自分を忘れるほど役になりきって演じる才能。そして、好きな事を追い求めることで引き出されるということ。
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起きてからハッ!とした。

昨晩は、自分の出来てない部分を気にして、自分を責めるパターンと向き合った。

夢からのメッセージは、のび太が象徴するように、出来が悪いので出来ないという考え方をするのではなくて、出来なくても好きな事を一生懸命するのが大事。北島まや、松山ケンイチのように、我を忘れるほどのめり込むことで新たな自分が引き出されるということだと思った。それを教えてくれた。

カミーノ…、恐るべしです(ーー;)