本日は、カミーノの難所と言われるオカの峠の日。カミーノ・フランセス(フランス人の道)には3つの難所があるといい、その一つ。朝からどんなにハードなのかと、憂鬱・・・。

そういえば、キムとカンはこのコースはバスでスルーすると言っていた。一緒に歩こうよと誘ったが、彼女たちは無理せず歩きとバスを組み合わせて行く派。私はせっかくなので出来れば歩きたい派。また会えればいいけど、このお互いのペースで何度も出会っているのは奇蹟だなと思う。

基本は一人で歩いている。カミーノへは自分を見つめるためにやって来たから。だけど、縁があって友達になった人とはその時の出会いを大切にして一緒に歩くこともあるし、食事をしたり楽しむことも忘れない。一人で歩くのは自分ペースで気に入っているが、そればかりが続くと寂しさを感じることも。でも、同じ仲間の巡礼者たちが歩いているからまったくの一人ではない意識があって安心する。

今朝は6時に出発した。このアルベルゲからだと今日は距離が短い。アップダウンが問題。皆はもっと遅い出発のようで寝ている人も。歩くのが遅い方だから余裕をもっていつも出ている。まだ外は暗く、アルベルゲから一番に出たようだ。

できるなら、次の大都市ブルゴスまで行って、オフDayを満喫したい!大きな街では休息がてらオステルに泊まると決めている。ちょっと今日はムリかな。明後日の予定。昨日は距離をかなり歩いたので欲張っている。

ん?足の感覚が変。また新しいマメができた・・・。昨日結構歩いたから?これから峠越えなのに!ちょっと座れそうなところで靴を脱いでバンドエイドを貼る。歩き巡礼とはこんなものです。

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オカの峠越えなので、町から山へ入っていく。その時、突然小雨が降った。ザックから急いでレインスーツをとり出し、着る。

雨具として、すっぽり羽織るカッパでも良かったのだが、レインスーツだと防寒着にもなるし、ちょうどモンベルで手頃な品があったので即買した。カミーノではカッパの方もよく見かける。足元が濡れやすいが、着やすそうだし風が通って涼しそう。ちょっとでも荷物を軽くしたいカミーノでは持ち運びしやすそうでもある。もちろんレインスーツの人もいる、防寒着にいいがかさばる。突然雨が降ったら、ズボンを履くまで段取りが大変。どちらでもOKだけど、一長一短ある。

さて、オカは急な山道の登り坂からはじまる。山の入口に雰囲気のよさそうな上品なホテルが建っていた。高そうだけど、こんなところに泊るのもいいな~と考えていたら、巡礼者らしき姿の人が出てきた。やっぱり泊っている人もいるんだ。

そう、巡礼者と言ってもきっといろんな世界の人が歩いていて、アルベルゲで安く旅する庶民派もいれば、四つ星ホテルから出てくるセレブもいる。ある街で、超有名ホテルからザックを背負うラフな格好の巡礼者を見て、一見では分からないな~と思った。

延々、登り坂をのぼっていく。レインスーツが暑い。足場には石がごろごろとあって歩きにくい。土の部分をさがして歩く。しばらくして通り雨もやみ、レインスーツを脱いだ。

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木に、そのままペンキで矢印を書いた道標。カミーノでは至る所に印があって、進むべき道を教えてくれる。

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9月のカミーノは美しい。春と秋がおススメというがその通りだと思う。

途中、木陰を見つけ一人で休んでいたら、フランス人夫婦も近くに座り休憩タイム。食べていたお菓子を私にも分けてくれ、とっても感じのいいご夫婦だった。すると、アメリカ人女性が一人やってきて、彼女も休憩させてと座った。

少し話をしていたら、このオカの麓にあるアルベルゲに泊るという。まだ午前中だけど、そこでストップ。アメリカ人女性は足を痛めていて歩くのが大変なのと言った。私も痛めてきたので、凄く分かる。

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見た目に凄そうな坂道だけど、歩くとなんてことはない。オカの峠にかなりビビッていたが、だんだんペースがつかめ、思ったよりたいしたことなかった。これならピレネー越えの方が大変だった!あの時は初日でまだまだ体ができてなかったということもあったけど、ピレネーの方が数百倍、辛かったもの。

アップダウンの凄まじい坂道がある場合、目の前の景色を見て恐れるよりも、足元を見て歩いた方が楽。ビジュアル疲れってあるんだな。それって人生にも言えることだと気づいた。未来が困難そうで不安に思ってすくむよりも、今の一歩一歩に精進して過ごしていた方が結果いいってことと、共通する。時間が過ぎたら結局、思っていたよりも平気なことが多かったりするし。不安は幻ってやつですね。

カミーノを歩いていると、こんな気づきや自分自身の姿を見せてくれる。

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そして、自然からの贈り物~。

ひまわり畑なのだが、山を出たところで鮮やかな黄色の一面に出会い、見応えがあった。オカの峠、自然の中を歩けて気持ちよかった。