サントドミンゴ・デ・ラ・カルサーダを朝6時に出発。まだ暗い闇の中、すでに巡礼者たちは歩いている。暗くて看板が見つけにくい、少し迷いながら近くを歩いていた巡礼者たちとこっちだようなぁと道を確かめ合って歩く。町から農道のような道へ入り、土の道へ。

その時、思い出した!アルベルゲの冷蔵庫にチーズとチョリスを忘れてきたことを。でも戻るには距離を歩いているので諦める。

手軽なお弁当として、スーパーでパンとチーズ、ハムorチョリス、野菜を買ってサンドイッチをつくることが多いのだが、どこかのスーパーで、いつも通りハムやチョリスがパックされているものを買おうと売り場で選んでいたら、地元の男性にスペイン語で声をかけられ、「そんなパックものより、商品ケースに並んでいる新鮮な方をグラムで買ったらいいよ」と勧められた。スペイン語は分からないが、仕草や様子でそうアドバイスしてくれてたと思う。

だけど結局、いろいろあるお肉の種類がよく分からず、どれを買っていいのかスペイン語で店の人にも聞けず断念。慣れたパック商品を買ったのを思い出した。

旅って面白い!カミーノで言えるのだが、一人一人のドラマがある。巡礼であり、1ヶ月以上も言葉の通じない国で一人、歩く旅なだけにいろんな出会いや出来事がある。私だけのストーリーがある。他の人には他のストーリーがあり、ユニーク。いい事も悪いこともまるごと経験。そんな日々が楽しくてしょうがない。

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さて、今日は20キロ少々にあるトサントスまで行っておきたい。その後、カミーノでの難所といわれるオカの峠越えがあるからその日は短い距離にしたいから。皆んなが泊ろうとするのは、トサントス手前のベルドラだと思うけど、私はもう少し歩ければと思う。

足のマメの傷も治ってきて、あまり休憩することなく順調に歩けている。道もフラットだから歩きやすい。慣れてきたせいもある。疲れるけど歩ける。そんな感じで、少しハイテンションになっているのかな?

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そして、あっと言う間にベルドラへ到着した。そこは小さな田舎町だった。アルベルゲがある、普通ならここで泊っていいがやはりトサントスまで行っておこうか、体はそれなりに疲れていたが迷う。そんな時、同じ巡礼者と思われる男性が前を歩いていてたまたま声をかけあった。「ブエン・カミーノ!」(巡礼者同士の挨拶)

なにげない挨拶話をしていたら、その男性が「今日はベラフランカまで行くんだ」と言う。「あと12キロも?うそー!!」と私は驚いた。ジョークかと思ったら本気だった。「じゃ!」と言って先へ行ってしまった後姿を見て、もう20キロは歩いてきた私にとって、あと12キロあるくのはすごくハードに思えた。

歩く人は歩くんだー、と妙に納得。その姿に触発されて、私もさらに歩こうと決めた。次の町、トサントスまでまで。それだっ
たらあと7キロだし。わぁ~、やっぱり今日はハイテンションだ!