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町の名前、サントドミンゴ・デ・ラ・カルサーダは、尊い聖人の名前だった。その聖ドミンゴは、1019年に羊飼いの家に生まれたが、神に遣えるため僧院で学んだ。1044年、巡礼者が道なき道を歩く厳しい巡礼を行っていることを何とかしようと、道を整備し始めた。森を切り開き、道をこつこと一人で作り、橋を掛け、救護院を設けた。

そんな、巡礼者のために生涯を捧げた聖ドミンゴが眠るカテドラルが、アルベルゲ近くにあった。

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この町は、聖ドミンゴの奇蹟で有名。聖ドミンゴの奇跡話とは・・・

あるとき、ドイツ人父子がサンチャゴを目指して巡礼中、サントドミンゴ・デ・ラ・カルサーダの宿へ泊った。すると、宿の娘が息子に一目ぼれした。しかし息子は巡礼の身、娘の好意になびかなかった。そこで娘は銀の食器を息子のカバンに入れて、盗人に仕立てた。罪を問われ、息子は絞首刑に。父は悲嘆にくれながらも、サンチャゴまでの巡礼を果たす。

そして数か月後、この町へ戻ってきたら、絞首台でさらし首のままになっている息子がまだ生きているのに気づいた。聖ドミンゴが天使に命じて息子を支えてくれていたという。父は裁判官にまだ生きている息子を下すように懇願。だけど、食事中だった裁判官は、息子が生きているなんてこのローストチキンが生きているようなものだと一笑にふす。その時、鶏が立ち上がってコケコッコーと鳴いた。

この奇跡から、町では鶏が幸運のシンボルとなっている。巡礼者は鶏の羽を胸に付けて巡礼したらしい。

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聖ドミンゴの奇跡話から、つがいの鶏が飼われているのだが、鶏にとっては結構なストレスらしく、数週間おきに入れ替えられている。そういえば、信徒団運営のアルベルゲでも鶏を飼っていた。きっと、入れ替わりの鶏かもしれない。

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聖ドミンゴの遺骸も安置。そのまま見えるように祀るとは凄い!